座れば牡丹、歩く姿は百合の花。
芍薬も牡丹も共に美しい花で、百合は清楚な花であることから、美人の姿や振る舞いを花に見立てて形容するすてきな言葉です。
これらのことから、芍薬は立って見るのが一番美しく、牡丹は座って見るのが一番美しく、百合は歩きながら見るのが一番美しいという説もあります。
芍薬、牡丹、百合の花は、ひとつひとつの花が美しいばかりではありません。 この3つの花は、例年4月から6月にリレーするかのように順番に咲いていきます。 また、これらは漢方の材料としても使わています。
不調の症状に合わせた生薬の使い方を表します。 芍薬は気が立って緊張状態にある女性を鎮静・緩和し、牡丹は瘀血で座り込む女性によく、百合は心身が弱ってフラフラとした女性によいという意味です。
この由来には「芍薬、牡丹、百合を使うことで健康的で元気な美しい女性になる」という意味も含まれています。
生薬の使い方を示すだけでなく、美しい女性には健康と元気も必要だと訴えているのです。
現代ではあまり使われなくなったことわざですが、きちんと意味を知って使えば、すてきな言葉です。愛する奥様や彼女にぜひ使ってみてください。 花の美しさに梅雨空を忘れてしまうパワーもありますね。